わが家はお好み焼きが大好き!
大阪で食べた山芋たっぷりのお好み焼きが忘れられず、家でもお好み焼きを作る時には、必ずすり下ろした山芋を入れています。
ですが、山芋をすり下ろすと徐々にチクチク…。しばらくすると手や腕がチクチクしてかゆくてたまりません。調理どころじゃなくなるほどです。
主婦の皆さんならこの気持ち分かっていただけますよね。
山芋を調理する時、手がかゆくなってしまうのはなぜなのでしょうか?
簡単にかゆみを抑える方法が知りたい!
そこで、「かゆみを取る方法、かゆくならない方法」を6つ調べて実践してみました。
「かゆみをとめる対策法6選」
それぞれの方法でのメリット・デメリット、ズボラ視点から「楽な方法」なのかを判定してお伝えします。
この記事は、山芋に打ち勝つための主婦の実証実験です!
かゆみに対する効果の違いが分かりますので、ぜひ参考にしてみてください。
かゆみの原因は「シュウ酸カルシウム」

山芋をすりおろすとなぜ手がかゆくなるのでしょうか。
その原因は「シュウ酸カルシウム」です。
山芋のかゆみはアレルギー反応が原因かと思いがちですが、そうではなく「シュウ酸カルシウム」という物質の影響です。
山芋の細胞の中には、針のような形の 「シュウ酸カルシウム」 が入っています。山芋の皮の近くに含まれるアクの成分なので、皮をむいたりすり下ろしたりすると針が細胞の中から飛び出します。
これが皮膚に刺さることでかゆみを感じるのです。
ですが、食べてしまえば口の中や消化管は粘膜に保護されているので、問題はありません。また、サトイモや果物のキウイにも含まれているこのかゆみの元「シュウ酸カルシウム」は、酸に弱いという性質があります。
実践!かゆみをとめる6つの対策
では実際に6つの対策を実践していきます。
まずは実践した結果と感想を表にしましたのでご覧ください。
対策 | かゆみ 減少 | 手軽さ | 判定 (感想) |
①皮を厚くむく | ◎ | ◎ | ◎ かゆくならない |
②酢水で皮をむく | ◎ | 〇 | 〇 かゆくならない |
③冷凍する | ◎ | △ | 〇 手間がかかる |
④お湯で洗い流す | △ | ◎ | △ かゆみが少し残る |
⑤お酢で洗い流す | △ | 〇 | △ かゆみが少し残る |
⑥お湯 +お酢で洗い流す | 〇 | 〇 | 〇 単独でやるより 効果あり |
効果を実感した方法は、かゆくなる前に「皮を厚くむく方法」。
そしてかゆみが出てからは「お酢とお湯で洗い流す方法」です。
では、それぞれの方法について詳しくお伝えします。
かゆみの原因を取り除く3つの対策
かゆみの原因が「シュウ酸カルシウム」なら、かゆくなる前にその原因を取り除いてしまいましょう!
実践1 皮を厚くむく
針のある細胞は皮の約5ミリ内側の部分に多く含まれています。
ですので、「5ミリ程度厚く皮をむく方法」でかゆみの原因を取り除きます。

皮を厚めにむいただけなのにその後かゆみを感じませんでした。
デメリットは皮を厚くむくのでもったいない点です。
私は今までピーラーで皮をむいていたので包丁でむくのは少し面倒に感じましたが、これだけでかゆくなくなるなら試してみる価値ありです!
実践2 酢水の中で皮をむく
シュウ酸カルシウムは酸に弱いのでお酢を使ってかゆみを防止します。
「酢水を用意し、その中で皮をむく方法」です。
ボウルに酢水(水に酢を数滴たらしたもの)を準備し、山芋を浸けながら皮をむきます。手や指にも酢水を付けておくとかゆみの予防になります。

シュウ酸カルシウムは酸に弱いため効果があります。
酢水の中で皮をむくだけでその後いつも通りすり下ろしてもかゆくありませんでした。
ボウルに水を張りお酢を入れるだけなので手間もかかりません。
デメリットは酢水につけるのでお酢の匂いが残る点です。お好み焼きのように調理すれば問題ないですが、とろろのように生でそのまま食べる時はお酢のにおいが気になるかもしれません。
実践3 山芋を冷凍する
3つ目は「山芋の皮をむき、ラップに包んで冷凍する方法」です。
山芋を冷凍することでかゆみ成分の尖った部分が折れ、すり下ろす時にかゆみを感じなくなります。
使いたいときに冷凍庫から取り出し調理します。

こちらも凍らせただけでかゆみがなくなりました。チクチク感がありません。

ズボラ失敗発生!冷凍のままの山芋は硬いし冷たい!
私は凍ったままの山芋をすり下ろしたのですが、とても力がいりました。まるで氷を削っているかのよう。そしてとても手が冷たい!これでは判定が△だな…と思ったのですが、ここでやっと気が付きます。解凍すれば良いことを。W(`0`)W

学んだこと→流水や電子レンジで半解凍してからすり下ろす
解凍してからすり下ろしてみると、解凍してもかゆみは感じませんでした!
もちろん冷たさも感じません。ただし全解凍してしまうと山芋が柔らかくなり、すり下ろしにくさを感じたので、半解凍ですり下ろすのがベスト。

山芋を一回で使いきることが難しい場合、まとめて皮をむいて小分けに冷凍しておけるのでオススメです。ちなみに1か月くらい保存期間OKですよ。
かゆくなってからの3つの対策

ついつい対策を忘れてそのまま調理してしまった!かゆくてたまらない!といった時に、かゆみが発生してから「かゆみを抑える方法」をお伝えします。
実践4 お湯でかゆみを洗い流す
「40度前後のお湯でかゆい部分を洗い流す方法。」
シュウ酸カルシウムは熱に弱いため、かゆみが治まり、さらにぬめりも取れます。

お湯で洗い流すとかゆみが消えだいぶ楽になりました。
ですが完全にかゆみが治まるわけではないようです。しばらくするとかゆみが少し復活します。
メリットは手間がかからない点です。お湯で洗い流すだけなので楽ちんです。
実践5 お酢でかゆみを洗い流す
「かゆい部分に酢をつけてこするように揉み、水で洗い流す方法」です。
かゆみのもとになっているシュウ酸カルシウムは酸に弱いので、酸性である酢を手につけてかゆみを抑えます。
お酢もお湯の場合と同様、かゆみが消え楽になりました。
ですが完全にかゆみが収まるわけではないため、しばらくするとかゆみが復活します。また、手や腕にお酢をつけるので、お酢の匂いが残るのが気になりました。
実践6 お酢とお湯の併用(自己流)
さいごは自己流の対処法です。
「かゆい部分に酢をつけてこするように揉み、その後お湯で洗い流す方法。」
「実践4」と「実践5」の合わせ技です。
「実践4」も「実践5」も少しチクチク感が残ったので、合わせ技にチャレンジしてみました。
結果、単独で行なう方法よりも「お酢」と「お湯」のダブルで洗い流すほうがチクチク感が減少しました。またお湯で洗い流すので手にお酢の匂いも残りませんでした。
かゆみ対策のまとめ

いかがでしたか? さいごに試した6つの方法をおさらいします。
かゆくなる前に試す方法
- 皮を厚くむく
- 酢水の中で皮をむく
- 山芋を冷凍する
⇒ かゆくなる前に最も効果があったのは「皮を厚くむく方法」でした。
かゆみが出てから試す方法
- お湯でかゆみを洗い流す
- お酢でかゆみを洗い流す
- お酢とお湯の併用
⇒かゆみが出てから 最も効果を感じたのは 「お酢とお湯で洗い流す方法」でした。
ですが、感想としてはどの方法も一定の効果あり!です。
6つのどの方法も、ほんのひと手間掛けるだけで、強烈なかゆみから解放されました。
お酢はどのご家庭でも台所に常備してあるでしょうし、ほかのどの方法も手軽に実践できました。
ただし、かゆくなってからですと中々かゆみを完全に抑えることは難しいように感じたので、事前に対策を取るとより快適に山芋の調理ができると思います。
今回ご紹介した方法はあくまでも個人的な感想による判定ですが、ズボラな私でもすぐに取り入れられる方法ばかりですので、ぜひみなさんもお試しください。
以上が「ズボラ主婦が実践!山芋でかゆくならない方法」でした!
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